熊本 震災から2か月
- 投稿日:2016年 6月16日
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リフォーム同業者の勉強会で熊本に行きました。
地震発生からちょうど2か月。被害にあわれた方々にはお見舞い申し上げます。
熊本のリフォーム経営者の方から「今の熊本の現状を見てほしい」ということで、今回被害が大きかった益城町や全壊したお客様の家を見ることとなりました。
80代の方が一人で住んでいたこのお宅、この度の地震の影響で全壊しました。許可を頂き撮影させて頂きました。
この建物は後方に3mほど倒れて屋根や二階の重みで一階が潰れたものの、後方にブロックがありその間に空間ができて、たまたまそこにいたご主人は怪我もなく、レスキュー隊に無事助けられました。
この家は実は以前平屋だったものに2階を増築しています。その時に補強しているようですが、今回の震災では倒れてしまいました。
今回の地震は直下型であり、どんと下から突き上げれられるような感覚で柱や梁が抜けて二階の重みで倒れたものと思われます。
近所のブロックも倒れていました。家だけでなくブロックや外壁も震災の時は危険です。
この後、益城町へ行きましたが、熊本駅周辺とは全く景色が異なり、町全体に崩れた家が多くあり、いまだ解体が進まない状況で赤い張り紙が目立ちます。
熊本では解体処分に補助金が出るようになっていますが、業者が不足しているのと廃材を仮置きする場所がなく思うように進まず1~2年かかる状況です。
古い日本建築で立派な大きな屋根の家が一階が潰れて全壊していました。
立派な瓦屋根の重みと一階の壁量の少なさが目立ちます。
その隣で今風の総二階の家が無事に立っているのを見ると考えさせられるものがあります。
今回は震度6以上が連続して起こったまれな震災で、なかには新耐震基準以降の家も倒れたと聞きます。
いくら家の耐震性が優れていても、断層や地盤が大きく影響することは否めません。
しかし、同じ場所で崩れている家とそうでない家を目の当たりにすると、建物が持つ耐震性も大きな影響があることは事実です。
熊本の方々も「まさか熊本でこんな地震が来るとは・・・」と思われていたようです。
今回仙台で東日本大震災を体験された方も一緒に来られ、地震後の対策や今後の対応についてアドバイスをくれました。広島も絶対に大地震が無いとは言い切れません。
大切な家が凶器にならないためにも耐震性は考えていかなければならないでしょう。