「モデリング」 原田左官工業さん訪問

  • 投稿日:2018年 6月16日
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「モデリング」と言う手法で、若手の左官職人や女性職人を育成して話題の原田左官工業さんへ行ってきました。

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左官職人は建築業界の中でも難しい職種で年々減少しています。

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特に30~40代が少なく、弊社の現場でも多くは50~70代です。

そんな業界で、20代の全くの素人を入れて一から育てていく。4年経つと一人前になって現場へ入っていく。その手法がモデリングです。

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左官は鏝を使って仕上げる仕事で技術が出やすい仕事。今までは仕事を覚えるのに10年はかかると言われていました。

「見て習う」「先輩の技術を盗む」そんな教え方が主流でした。
しかし、育成に時間がかかり、現実は10年経って一人前になる前に辞めてしまう若者も多くいます。

モデリングは、名人の塗っている姿をビデオで撮影し、それを真似て塗る。そして、自分が塗っている姿も撮影し名人とどう違うか比較させます。

時には1時間に20回剥がして塗るという作業を繰り返します。
そうすることで現場に出なくても早く塗れるようになります。

また原田左官さんの特徴は女性が8人いること。主婦の方も2人います。
店舗の工事がメインということで、「夜間はどうするのか?」「重いものはどうするのか?」と言う質問も出ましたが、そばにいた若い女性職人さんは「もちろん、出ますし、運びます」と。

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店舗では、塗り壁が多くなっています。
クロスやパネルと違う味わいや表情が塗り壁にはあります。
確かに女性特有の感性や色遣いは左官仕事に向いているかもしれません。

左官さんだけでなく大工さんやその他の職人さんも減少している建築業界。
モデリングが若い人の育成に一役買うことを期待しています。

「新たなプロの育て方」

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