戸建 修繕費 30年 800万円
- 投稿日:2017年 6月20日
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「戸建 修繕費 コツコツ備え 30年 800万円」
日経新聞の記事です。
東京都で築13年の戸建に暮らすAさん、2年前の外壁塗装工事を110万円で実施。その1年前から工務店に塗装を薦められていたが「まだ、大丈夫だろう」とそのままにしていたら外壁が剥がれてしまったということです。
マンションには修繕積立金があり、管理組合が計画を立てていますが、戸建はすべて自分が計画をしなければなりません。
なかには、新築を建てたらメンテナンスしなくても大丈夫だろうと思っている人もいます。
新築は10年以内の主要構造部や雨漏りなどの瑕疵は建築業者または売主に瑕疵担保責任がありますが、それ以外は施主自身がメンテナンスをしていかねばなりません。
さくら事務所が試算した116㎡の木造2階建てで築後30年のメンテナンス費は下記のようなものです。
・屋根塗装 85万円×2回
・外壁塗装 120万円×2回
・バルコニー防水 30万円×2回
・白蟻対策 12万円×5回
・雨樋交換 30万円×2回
・給湯器交換 35万円×2回
・ユニットバス交換 80万円×1回
・給排水交換 80万円×1回
全て足したら800万円以上となります
実際は、築後30年ということであれば、これ以外にも、
トイレ交換(30万~50万円)、キッチン交換(100万~150万円)、洗面台交換(20万~40万円)、内装工事(100~200万円)などが考えられるでしょう。それ以外にも玄関、サッシ、収納などもあります。
戸建を持つと一生の間にどうしても1,000万円以上のメンテナンス費やリフォーム代はかかってくるでしょう。
マンションを購入される方で修繕積立金を気にされる人もいますが、強制的に積み立てていないだけで戸建ももちろんかかります。1,000万円を30年で割ると月に28,000円位です。
会社によっては財形住宅貯蓄もありますが、個人的にも少しずつリフォーム積立金を貯めておきましょう。
先延ばしにしておくと冒頭のAさんのように余計に修理費がかかるかもしれません。
大切な現金をその辺に放ったらかしにしている人はいないでしょう。きっと、銀行や金庫に入れているはず。
一番大きな財産である住宅を建てたまま放ったらかしにせず、ぜひ手入れをしていきましょう。